赤ちゃんの発達について学びたい
赤ちゃんの発達について学びたいという思いから、小児の発達や神経に関する学会に何度も足を運びました。
たとえば…
そこで
胎児の時から体内のリズムが形成され、それが発達に大きく関わっていること、お腹の環境が赤ちゃんの成長発達にも影響することを知りました。
2017年には、サーカディアンリズムの研究がノーベル生理学・医学賞に授与されました。
地球上のほぼすべての生物には、24時間周期のサーカディアンリズムが存在し、この体内時計によって睡眠や覚醒、ホルモンの分泌、血圧や体温の調節などの生理活動が制御されています。
サーカディアンリズムの異常は、時差ボケや睡眠障害などのリズム障害を引き起こすだけでなく、がんや生活習慣病、精神疾患、ホルモン異常、肥満や糖尿病などの健康リスクにも関わるとされています。
また、学習能力や行動、感情にも影響を及ぼします。
それは赤ちゃんやこどもも同様です。
いや、もっと影響は大きいといえます。
睡眠は健康な成長と発達に大きく影響します。
睡眠に関する学び
そのため、2018年秋に開催された眠育アドバイザー養成講座を受講し、眠育アドバイザーとしての資格を取得しました。
さらに、2019年には小児科医に必要な実践臨床睡眠医学セミナーでも学びました。
ちょうどその頃は、東京・京都・大阪などで研究者による睡眠についての講座が多く開催されていました。
「睡眠」と名前のつく講座には片っ端から行ってたように思います(笑)
そんな時、兵庫県立リハビリテーション中央病院が夜泣き外来として開設され、診察待ちが3か月もあることをニュースで知りました。
この事実に衝撃を受け、3か月も待っている親子たちがいることに、私は心を痛めました。
何か自分にできることはないかと考えた結果、私はハートノートの教室に通っている方々に睡眠に関する知識やケアを伝えることを決めました。
参加者には2週間の睡眠ログを記入してもらい、個別にサポートしていきました。
その中で、睡眠を改善するためには睡眠だけに注目するだけでは不十分であることに気づきました。
赤ちゃんの様子や親御さんの様子、周囲の環境など、様々な視点から考えることが重要であることを、目の前の親子から多くの学びを得ました。
親御さんからのフィードバックや経験を通じて、私は睡眠に対するアプローチ方法をより深く理解することができました。
目の前の親子に限らず、保育士の研修や明石市での子育て支援講座など、様々な場所で睡眠の重要性について伝える機会を持ちました。
睡眠が健康な成長と発達に与える大きな影響を広く認識してもらうことが目標でした。
睡眠に関する講座やサポート活動を通じて、親子の睡眠状態を改善し、より健康的な成長と発達を促すお手伝いができることに喜びを感じています。
これからも睡眠に関する情報を広め、こどもたちが良質な睡眠を実現できるようサポートしていきたいと思っています。
今までに開催した講座の一部紹介