NICUの赤ちゃんのためのタッチセラピーから考えるタッチと絆

 

 


絆というのはひとつの過程であり、赤ちゃんが生まれてすぐに、ある限られた時間内にできあがるものではありません。

多くの家族にとって、絆は毎日の子育てで育まれるものなのです。
絆には養育と時間が必要です。
赤ちゃんとの関係を深める方法を考え、実行するということに遅すぎることはありません。

親は赤ちゃんとの絆がつくられていることに、気が付かないこともありますが、それは不思議なことではありません。
赤ちゃんが笑い、目を合わせ、そこで初めて親は赤ちゃんへの愛情を感じるのです。

赤ちゃんにタッチをすることで、親は赤ちゃんとの絆を育み、深めることができるでしょう。
この絆は、タッチはもちろんのこと、赤ちゃんの身体の温かさやアイコンタクト、身体の匂いや声を感じること、そして、赤ちゃんの身体の動きや言葉をまねすることによって得られるのです。

タッチは、親に赤ちゃんからの様々なサインを知らせ、適切に対応することを助ける愛情深いコミュニケーションと言えます。
赤ちゃんの欲求を満たすということは、一生涯続く愛と信頼の構築に役立つのです。

当協会には、健常な子どもたちへのタッチの講座から、医療ケアの必要な子どもたちに対して行うタッチケアの指導者養成講座があります。
その中でもNICUの赤ちゃんのためのタッチセラピー指導者養成講座は、医療従事者でなければ受講しにくいイメージがあるかもしれません。
確かに小さく生まれた赤ちゃんたちへのタッチは、一般的なベビーマッサージに比べると、より高度な注意や知識が必要になります。

一方で、NICUにいる赤ちゃんたちは、健常児と比べると、触れられる機会が少ないかもしれません。
また、赤ちゃんが求めている要求を、すぐに満たしてあげにくい現状があるかもしれません。

ベビーマッサージなど、タッチセラピーの基礎的な知識を応用し
小さく生まれた赤ちゃんや何か理由があって親から離れたところで治療を受けている子どもたちとのかかわり方に生かすことができるでしょう。

By ティナアレン

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