男の子の赤ちゃんがいるママ!おちんちんのケアはどうしてますか?
何それ?と思われるかもしれませんね。
ママはもちろん、パパでも、赤ちゃんの時は触っちゃいけないと思われている方も多いかもしれません。
でも・・・おちんちんのケアはとっても大切なんです。
何をするかというと
皮をむいて洗ってあげること→むくというと怖いイメージですよね。
そこで・・・
ちょっとだけ皮をずらしてちゃぷちゃぷとお湯の中で洗ってあげるんです。
こうすることで
包皮(おちんちんを包んでいる皮膚)と亀頭(おちんちんの先)の間に
たまりやすい恥垢というあかや汚れをとりのぞくことができます。
このケアは医療者の間でも賛否両論があるのですが・・・
私が小児科に勤めていた時に
亀頭包皮炎(亀頭と包皮の間に細菌が繁殖して炎症を起こしたものを亀頭包皮炎といいます)になって、おちんちんの先が真っ赤になって大泣きの赤ちゃんを連れてこられる親御さんに何度か出会いました。
皮をむくと真っ白なかすや、石のようにカチカチになった白いものがいっぱいたまってて、
これが炎症のもとになって腫れて真っ赤になっています。
おしっこをするたびに赤ちゃんは痛くて泣いています。
医師はそれをとってきれいにして皮を戻します。炎症がひどい時はお薬を処方することもあります。
その間、赤ちゃんは大泣き。見ている親御さんも泣いています。
ケアは適切な方法でしないと、炎症が起こります。
それならしないほうがいいことになります。
どのようにケアするか
皮をむくというと、バナナの皮をむくイメージを持たれるかもしれません。
こんなイメージではないですから(笑)
むくというより
ちょっとずらす・・・
そんな感じです
お風呂に入って、皮をちょっとずらす。
そしてお湯でちゃぷちゃぷ。
それくらいの気持ちで大丈夫
毎日でなくていいんです。
たまにやってあげるといいですよ。
たまにとは・・・?
1週間に1回くらい
月に数回くらい
忘れた頃にやってあげる
そんな感じです。
ずらすっていっても
最初はほとんど動かないですよ。
まったく動かないかもしれません。
そんなものです。
決して強くひっぱったりしないこと・・・ここ大事です。
赤ちゃんはまだしっかり皮をかぶっていることが多いので丁寧にケアしていきます。
はじめから皮がむけるわけではないので少しずつでいいのです。
時々頑張りすぎて赤ちゃんが泣くほどしようとする人がいますが、むけるだけ(皮が動くだけ)でいいのです。
血がでるほどしないでくださいね。
おちんちんの皮をむいたらお湯をかけて優しく洗ってあげてください。
お湯をかけるとは、ママの手の中にお湯をためて優しくかけてあげるという感じです。
シャワーはびっくりするかもしれません。
慣れてきたら大丈夫ですが、最初は特に優しくね。
赤ちゃんは皮を剥くという表現よりも皮をずらすという感じです。
むくというよりちょっとずらす・・・そんな感じです。
おふろにはいって皮をちょっとずらす。
そしてお湯でちゃぷちゃぷ。
それくらいの気持ちで大丈夫。毎日でなくていいんです。
たまにやってあげるといいですよ。
最初はまったく包皮は動きませんから、そんなものなので。
絶対に無理にしないこと。
ちょっとずらす。ずれなければそこまでです。
終わったあとは
皮をしっかりもどすことも忘れずに!!
戻し忘れると皮のところでしめつけられて、
おちんちんの先が腫れることがあります。気をつけてくださいね。
このむくという行為は清潔にする目的だけではありません。
欧米では「割礼」があります。
これは幼児の時に(生まれた時にすることがありますが)
包皮の先を少し切って亀頭がでやすいようにしておくこと。
昔は宗教的な意味もこめられていましたが、もともとはおちんちんの清潔と健康な発育のためを考えた「生活の知恵」といわれています。
でも日本では
「おちんちんなんか触っちゃダメ!」とタブー視する人が多いんです。
人間はこどものうちは包茎ですが、中学生くらいになるとだんだん包皮がむけてきて、大人のペニスに成長していきます。
中には包茎のまま大人になるこどももいます(真性包茎)
男の子の悩みのひとつに包茎があります
思春期になると悩みだす子が増えるのですが、でもなかなか誰にも相談できない。
ひとりでずっと悩みを抱えることにもなります。
そのせいでみんなとお風呂にはいるのが嫌で
修学旅行に行きたくなかったり
クラブの合宿に参加できなかったり・・・ということも起こってきます。
包茎には手でむけば亀頭を出すことができる仮性包茎と
包皮の先端の穴が小さすぎてどうしても亀頭を出すことができない真性包茎とがあります。
赤ちゃんはほとんどが仮性包茎です。
仮性包茎は包皮で亀頭は見えないけれど
そうっとむけば亀頭の一部が露出できる状態です。
思春期になっても皮がむけないようであれば
手術が必要になる場合があります。
困ったときは小児科の先生にも相談してみましょう。