タッチケアを伝えたい

1歳7ヶ月のＡくんのタッチケアのレッスン。
２回目です。
今日はＡくんのおうちでのレッスンです。
前回はパパとママとＡくん。今日はおばあちゃんとママとＡくんでタッチケアをします。

Ａくんは結節性硬化症という病気があります。
発達はゆっくりです。
成長を促進させたい、経管栄養から卒業させたい・・・タッチケアがその助けになったらいいなあとの願いでレッスンを受けられています。

前回のレッスンのあと、ママはおうちでＡくんへのタッチを続けておられます。
触られるのが苦手だと思われていたＡくんですが、両手で優しくつつむタッチはずいぶん受け入れることができてきました。

力がはいりやすい脚は、少しリラックスでき、座る姿勢が楽になってきています。
膝立ちをしたり、しゃがんだり、はいはいから高這いの姿勢をとることも増えてきました。

頭をガンガンたたいたりすることも気になっていたママでしたが・・・そういえばタッチケアを始めてから、少なくなってると言っておられました。

頭をガンガンたたくことと、感覚についてのお話をしました。
特にその中の触覚・固有覚・前庭感覚などの感覚と関係が深いことをお話して、タッチケアがその助けになることをお伝えしました。

Ａくんは、ママやおばあちゃんの髪の毛をひっぱることも多いのですが、そんな時の対応についてもお話しました。

次回はどんな姿を見せてくれるかな。楽しみですね。

ママが「もっと早く・・・Ａくんが赤ちゃんの頃からこれを知っていたらよかったなあ」とおっしゃいます。
気づいた時からはじめればいいんですよ。

でも・・・
ＮＩＣＵやＧＣＵなどで、早期からタッチケアを親御さんがすることができればいいですよね。
最近は多くの施設でタッチケアが取り入れられてきています。嬉しいことです。

身体に触ると硬くなるからタッチケアができない、タッチするとびっくりするからできない・・・と言われることもあるのですが、それはその赤ちゃんにとって方法があってないから。
決してタッチができないのではないんです。赤ちゃんに侵襲がない方法でタッチケアをすることができます。
その方法を親御さんができると、親としての自信や親子関係などにもいい影響があります。

もっともっとタッチケアを伝えたい。特に小さな赤ちゃんや、病気や障害をもった赤ちゃんとご両親に。