Nちゃんは7歳の女の子 養護学校の小学2年生です。
暑い夏の日に、1年半ぶりにNちゃんのお宅に伺いました。
Nちゃんとは4か月の時に出会いました。
早期胎盤剥離・重症仮死で生まれた小さな赤ちゃんでした。
Nちゃんが入院中、ママはマッサージをNちゃんにしていたのですが、
Nちゃんは泣いちゃいます。
だから、Nちゃんはマッサージが嫌いなんだとママは思っておられました。
Nちゃんは人工呼吸器もつけていたし、たくさんの処置や検査を受け、2か月間そのような状態で過ごしていたので
触られることに不安があったのかもしれません。
Nちゃんに聞きながら、身体の声を大事にしながらマッサージを(タッチケア)していきました。
最初は足首を触られると嫌がっていたNちゃん、背中を触ると緊張していたNちゃんでした。
その声を大切にしながら少しづつすすめていきました。
そうしていくとだんだんリラックスするのが上手になっていきました。
マッサージが終わると、ママに抱っこされて、ふわんとした表情を見せてくれて、時々目を合わせて母乳を飲んでいたことを思い出します。
それから月に1回、おうちに伺い、ママと一緒にタッチケアをしました。
時には診察に同行したり、入院中のNちゃんとママに会いに行くこともありました。
私のタッチケアへの想いは、Nちゃんの成長とともにあったように思えます。
一緒にここにいること、ただただ手で触れていること
Nちゃんを感じていること
触れることをNちゃんから許してもらってること
それが、ママとNちゃんのとっても幸せな時間だってこと。
久しぶりにNちゃんに会えたので、私がNちゃんにマッサージをさせてもらいました。
「Nちゃん!マッサージしてもいいですか?」
Nちゃんは穏やかな表情を見せてくれています。
ゆっくりと、ぴたーっと手を添わせて触れていきます。
身体が「気持ちいいよ」と言ってくれてるようです。
手のマッサージでは、右手?左手?どっちからしようか?とNちゃんに手で触れながら
聞いてみると、左を触ったときに口元が緩みました。
左手からマッサージをしました。
そういえば数年前までNちゃんは手と顔のマッサージが苦手でした。
手と顔、お口のマッサージをする時にはママは力が入ってしまうのです。
指が握りこまないように、お口から長く食べて欲しいから、どうしても念が強くなってしまうのです(笑)
優しくゆーっくりすると大丈夫なNちゃんでした(^^)/
その頃のNちゃんの表情です。
気持ちよさそうです。
Nちゃんのすーっと伸びた指先は、時々カラフルなネイルになってたりしてたこともありました。
ハワイに行った時はトロピカルなネイルだったように記憶しています。
昨年、胃婁を作ることになりましたが、それまではお口から食べていました。
お口から食べることができるのも、ママにとっては嬉しいことでした。
背中のマッサージをしていると、夢見心地の表情のNちゃん。
リラックスしてそのまま眠ってしまいそうです。
いつもレッスンあとは眠っていたね。
「Nちゃん気持ちいいね」「宮井さんも気持ちいいよ」
タッチケア(マッサージ)を通してNちゃんとたくさんおしゃべりした気分でした。
以前ママが言っておられました。
「タッチケアの時間は
ゆっくりと
Nちゃんのことだけ考えて
Nちゃんだけを見ている
このタッチケアの時間は自分の心を落ち着けてくれる」と
そんなことを思いだした1年半ぶりの訪問でした。
今までのNちゃんとのタッチケアのお写真とともに振り返ってみました。