月に2回タッチケアを伝える人として
兵庫県立こども病院のGCU病棟に
入らせていただいてます
この病棟はNICUでの超急性期を脱し
哺乳の練習をしていたり
おうちに帰る準備期間になっていたり
手術を控えていたり
酸素や経管栄養をしながら
成長を見守っている場所にもなっています
いつもタッチケアの活動をした日は
病院の許可をもらって
(↑今までの活動はこちらをご覧ください)
今日はそんな活動の記録を振り返りながら
赤ちゃん目線での
タッチの風景を想像してみました
そろそろ起きようかな
どうしようかな
まだ眠たい気もするし
でもおめめをあけてみたい気もする・・・
そんなことを考えていたら
僕のそばでママと誰かが
しゃべっている声が聞こえてきた
「まだ寝てるのかなあ」
そう言ってる初めて聞く声がします
「おめめがあいていたらタッチケアしたいと思ってるんです」と聞きなれない声が言ってます
「タッチはママのおててでゆっくりと触っていくんですよ」と説明している
僕がその声を聴いていると
まぶたの下で
おめめがしっかりと動いているのを
見つけられてしまった
「Aくんおはなし聞いていたでしょう」
と言われてしまった
そうだよ
ずっとママとおしゃべりしているのを聞いていたんだよ
しかたがないなあ
おめめを開けてみると
満面の笑顔をした人が顔を覗き込んでいた
隣にいるママの顔を見てみたよ
そばでママが笑っていたよ
ママが笑っているなら
きっと大丈夫だ
僕はそう思った
「こんにちはAくん
みやいと言います
よろしくね」と
みやいさんは言った
僕は瞬きをして返事をしたよ
そしたら
「お返事してくれたんだね
ありがとう」って
言ってくれたよ
みやいさんは
「Aくんはどこを触ると喜ぶのかな」と聞いてくれた
うーん
どこなんだろう
自分でもわからないや
そしたら
じっと考えていたママが
「抱っこした時は足をよく触っています」と言ったよ
そうそう
足を触ってもらうと楽しいんだった
さすがママだ
足を包み込むようにママの手が僕に触れた
僕の右隣には
僕によく似た人がいる
あれ動かないよ
なーんだ人形か
みやいさんは人形でママに方法を説明してるんだ
人形だけど
僕には気になる存在だ
右を見て
手を伸ばしたくなった
触りたくなったけど
ママが
「Aくーん」と呼ぶので
ママのお顔をみた
おめめが動くのは
ゆっくりゆっくり
まだ素早くは動けないもん
でもママはゆっくりと待っててくれたよ
「見てくれたね」って
ママの声が一層高くなって
その声を聴いて
僕は嬉しくなったよ
さっきから包んでもらっている足が
あったかくなってきたよ
あれあれ・・・
なんだか変な感じがしてきた
「もそもそしてきたね
嫌になったのかな」とママが言ったよ
僕、嫌になったんじゃないんだけどな
「ブリブリブリ」
おしりのあたりがあったかくなってきた
おなかがなんだか変だぞ
「うんちしてるね」と
ママとみやいさんが笑っている
その後ろで見ている看護師さんも
学生さんも笑っている
僕はちょっと恥ずかしい気がしたけど
周りの人はみんな笑っていたよ
おなかがすっきりして気持ちよくなったよ
すぐにおむつを替えてくれて
おしりもさっぱりしたよ
うんちがでるってこういうことなんだね
僕は嬉しくなって笑いたくなったよ
そしたら
「笑ってる」っていわれたよ
口元が緩んでるのを見られたみたい
「うんちがいっぱい出たね
良かったね」とママが言ったよ
うんうん気持ちがいいよママ
ママのおててはあったかいね
ふわっと力が抜けるんだ
どんどん気持ちよくなってきてるなあと
思っていたら
今度は眠たくなってきたよ
「Aくん、おめめが閉じてきたね。この辺でおしまいにしましょうか」って言うので
僕は目を閉じて返事をしたよ
おやすみ
今からいい夢見れそうだ
眠りながら笑っているのも
見つかっちゃった
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