赤ちゃんマッサージやタッチケア講座をしていると、ママからよく聞くのが「お座りできなくて…」「お座りの練習をしています」ということ。

座っている赤ちゃんの様子を見てみると、足や背中をつっぱって頑張っている。

もたれてなんとか座っているという状態です。

背中を丸くしている赤ちゃんもいます。

首がすくんでいてお口のまわりに力が入ってる赤ちゃんもいます。

咳がでる???

以前出会った赤ちゃんで、咳がなかなか治らない赤ちゃんがいました。

ママから「何か月も前から咳が出てて、いくつもの病院に行って診てもらっても原因がわからない。

レントゲンや血液検査なども何度もしてもらったけどどうして咳がとまらないのかわからない。

しかたがないから、咳止めを処方してもらっている。でも症状は変化なし。」と言われました。

その赤ちゃんは、うつ伏せ姿勢が好きではなくて、ひとりで座れない頃からずっと座らせて過ごしていた赤ちゃんです。

お座りしている赤ちゃんを見ると、肩に力が入っていて、首が肩に埋もれているように見えます。

背中を触るとカッチカチ。

下唇の下にはうめぼしさんができています。(おとがい筋の緊張)

お口が小さくて、あまり開けようとしません。

舌をだすのも、ほんのちょろっとしか出てきません。

声は出すけど、のびやかな声ではない。

表情は少なめでした。

もしかして咳の原因は口周りや体の緊張かも・・・

そこで体を緩めたり、お口周り、肩まわりが動きやすくなるタッチや体操をしてみました。

すると、出会った時の「こんこん」という咳、むせは減っていきました。

タッチが終わった時には、もうその症状は見られません。

その1か月後に出会った時もすっかり咳は見られなくなっていました。

ずっと座って過ごしていることから、肩回りや口周りが緊張していて、唾液等の飲み込みがスムーズにできていなかったのかもしれないですね。

こんな赤ちゃんにも出会いました

「お座りが好きなんです。座ってるとご機嫌なんだけど、寝かせると怒ってしまって・・・」とママが言っておられます。

その赤ちゃんは寝返りはしているのだけど、ずり這いはまだのようです。


まずはうつ伏せ姿勢で手を前に出せるといいね。上にも高く伸ばせるといいね。

床に手をついて胸を起こせるといいね。

ぐるぐると右にも左にも行けるといいね。

その次は後ろに下がるかなあ?

そうしてるうちに前にも進めるようになるよ。

ずり這いで動けるようになると楽しいよね。


ずり這いができるようになると、自分が見たいもの、触りたいものに自ら近寄って行くことができます。


そしておもちゃをとることができると

やったー

という気持ちが芽生えます。


「自分でできるよー」という気持ちになります


早くお座りさせちゃうと、背中にぎゅーと力を入れて肩も首も縮めて頑張って座ってる状態になります。


おもちゃをとりたくても、そんな余裕はない。座る姿勢をとるだけで精一杯だもん。


「あーあー」とママを呼んでおもちゃをとってもらうことになります。


呼べるってことは大事なことだけど、人を呼ぶより自分で動けた方が楽しいよね。

ママと赤ちゃんと一緒にタッチ


まずは、自分の体ってどうなってるのかな?

おててはここにあって、肩はここ、肘はここ。

そうやってゆっくりと体を触っていきます。

触っていると、赤ちゃんは触られてる自分の手や足を見ています。

それから小さくゆらゆらと体を動かしたり、ゆっくりと曲げ伸ばししたり、なでなでしたり・・・

そんなタッチや体操をしていると

さっきまで縮こまっていた腕が伸びてきたり

お口を大きくあけたり

いい声がでるようになったり・・・と赤ちゃんの小さな変化が見えてきます。

うつ伏せ姿勢をあまりしていなかった赤ちゃんが、うつ伏せ姿勢で手のひらやひじで体を支えるのが上手になったり

ずりばいをしていなかった赤ちゃんの足の踏ん張りが強くなって、右手、左でと交互に前に進んでいく姿を見ることもできました。

ずりばい


赤ちゃんに

スイッチが入ったよ。


ずり這いをいっぱいして、手のひらと膝で身体を支えて前後にゆらゆらするくらいになるとお座りも上手になってくるよ。


急がなくっていいからね😀

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