ママを見てくれたよ

今日は5ヶ月のAちゃんとママが小児タッチケアのレッスンに来てくれました。

Aちゃんは、「生まれてすぐから、反り返りが強く、授乳もしにくく、抱っこもしにくいし、目があわないことも気になるし、からだに力がはいっていて、手をもってひきおこそうとすろと頭から背中まで板のようになってもちあがってくる。。。

抱っこされるのも好きじゃなさそうなので、抱っこもあまりせずに床でごろごろしているAちゃんに声をかけて遊んでいました。

いろんな場所で相談しても、気にすることない、様子をみましょうといわれるだけでした」とママがお話されます。

でもママは毎日のAちゃんとのかかわりが不安で不安でしょうがなくて、誰かに聞いてほしくて、何かできることをしたくて、ずっと悩んでおられました。

Aちゃんに「こんにちは」と声をかけると、しばらくじーっと見て、そのうちニコニコの笑顔で答えてくれました。

ママとお話しながら、私はAちゃんの様子をじーっと見ます。Aちゃんは、触られると、きゅっと力がはいってしまう部分があります。
もそもそと落ち着かなくなってしまう部分があります。
身体の使い方に左右差があります。
全身に力がはいりやすくなってます。

Aちゃんへのタッチの方法と、抱っこ、遊び方へのアドバイスをして、実際にやってみました。

反りやすい赤ちゃんにはまるく抱っこするといいよ、とよく言われます。
今日のママも一生懸命挑戦してきました。
でもまるくなれないのです。よけいに後ろに反ってしまいます。
抱っこされたときに、Aちゃんがもそもそしてしまうところにママのおててがありました。
トントンしてもよけいに動いてバタバタしてしまうと言われるのですが。そのもそもそするところを触っていたのです。
そこで、手の置き方と脚の位置をかえてみました。
びっくりびっくりです。
いつもの授乳はバタバタして、落ち着いて飲めないAちゃんなのですが、ゆっくりとじーっと抱っこされながら飲んでいます。
縦に抱っこしたときも、支えるところをかえてみました。
すると、ママにぴたーっと密着できるようになりました。

「こんなにぴたーっとくっついてくれることははじめてです。」と。
そして、抱っこの時に目をあわせないAちゃんが、ママを見つめています。

ママが「今、私をみてくれてましたよね」って。嬉しい瞬間です。

０歳時期の赤ちゃん、ちょっとした工夫で過ごしやすい、気持ちいい状態を作ることができますよ。

これから、もっとリラックスできるように、タッチケアしていこうね。