- 1. 赤ちゃんの風邪、どう対応する?
- 1.1. 熱・鼻水・咳・下痢…「おうちケア」と受診の目安
- 2. 1. 赤ちゃんの免疫と風邪のしくみ
- 2.1. 「お母さんからもらった免疫」の期限
- 3. 2. 【症状別】おうちでできるホームケアのポイント
- 3.1. ① 発熱:熱は「悪者」ではありません
- 3.2. ② 鼻水:放置すると中耳炎のリスクも
- 3.3. ③ 咳:呼吸を楽にする姿勢を
- 4. 3. 水分補給と離乳食の考え方
- 4.1. 脱水サインを見逃さない
- 4.2. 離乳食は「お休み」でも大丈夫
- 5. 4. 知っておきたいお薬の飲ませ方
- 6. 5. 【チェックリスト】こんな時は早めに受診を!
- 7. ふみ先生からのメッセージ
赤ちゃんの風邪、どう対応する?
熱・鼻水・咳・下痢…「おうちケア」と受診の目安
赤ちゃんが突然の熱や鼻水を出したとき、「私の対応で合ってる?」「すぐに病院に行くべき?」と不安になりますよね。
実は、赤ちゃんの体に起きている症状には、すべて「ウイルスと戦い、体を守る」という大切な意味があります。この記事では、赤ちゃんの体の仕組みを解説しながら、おうちでできる安心なケア方法をまとめました。

1. 赤ちゃんの免疫と風邪のしくみ
赤ちゃんは成長の過程で、何度も風邪をひきながら免疫を強くしていきます。
「お母さんからもらった免疫」の期限
生後半年くらいまでの赤ちゃんは、ママから受け継いだ「移行抗体」に守られています。
しかし、生後6か月を過ぎる頃からその力は急激に弱まり、 自分で免疫を作る段階に入ります。
離乳食が始まり、活動範囲が広がるこの時期は、ウイルスに触れる機会も増えるため、最も風邪をひきやすい時期といえます。
⚠️ 注意:生後3か月未満の発熱
3か月未満の赤ちゃんが38度以上の熱を出した場合は、細菌感染症が重症化するリスクがあるため、時間外であっても早急に医療機関を受診してください。
2. 【症状別】おうちでできるホームケアのポイント
① 発熱:熱は「悪者」ではありません
発熱は、脳の視床下部が「設定温度」を上げることで、ウイルスが活動しにくい環境を作り、免疫細胞を活性化させている状態です。
| 段階 | 赤ちゃんの状態 | ケアのポイント |
| 上がり始め | 手足が冷たい、震えている | 【温める】 毛布や湯たんぽ(体から離す)で保温。 |
| ピーク時 | 手足が熱い、汗をかいている | 【冷やす】 薄着にし、熱を逃がす。 |
「冷やす」ときのコツ
大人のように氷枕を嫌がる場合は、無理に冷やす必要はありません。
冷やす目的は「解熱」ではなく、「本人の不快感を取り除くこと」です。
脇の下や首元は刺激が強すぎるため、まずは室温調整や着替えを優先しましょう。
② 鼻水:放置すると中耳炎のリスクも
赤ちゃんの鼻の粘膜は敏感で、少しの刺激で鼻水が出ます。
放置すると呼吸や授乳の妨げになるだけでなく、耳管が短く太い赤ちゃんは中耳炎を起こしやすいため、こまめなケアが必要です。

- 吸引のコツ: 市販の吸引器を使い、短時間で。鼻の周りはクリームで保護してあげましょう。
- 加湿: 湿度は50〜60%をキープ。加湿器がない場合は、濡れタオルを干すだけでも効果があります。
③ 咳:呼吸を楽にする姿勢を
咳は気道に溜まった痰を出そうとする防御反応です。
- 上体を高く: 仰向けが辛そうな時は、バスタオルなどを敷いて上体を少し高くしてあげると呼吸が楽になります。
- 温罨法(おんあんぽう): 温かい蒸しタオルで背中を軽く温めると、痰が切れやすくなります。
3. 水分補給と離乳食の考え方
脱水サインを見逃さない
赤ちゃんは体の水分割合が高く、脱水になりやすいのが特徴です。
- 授乳: 母乳やミルクは、一度に飲めなければ「少量・頻回」でOK。
- 母乳の力: 赤ちゃんが吸うことでママの体も反応し、母乳中の免疫成分が変化するとも言われています。
離乳食は「お休み」でも大丈夫
喉の痛みや鼻詰まりで食欲が落ちるのは自然なことです。
無理に食べさせず、水分(母乳・ミルク・白湯など)が取れていれば、1〜2日離乳食をお休みしても栄養面で大きな問題はありません。
4. 知っておきたいお薬の飲ませ方
薬を嫌がる赤ちゃんには、以下の工夫を試してみてください。
- 少量の水で練る: 団子状にして、ほっぺの内側や上顎につけます。
- ミルクに混ぜるのはNG: ミルクの味が変わり、ミルクそのものを嫌いになってしまう(拒乳)の原因になるため避けましょう。
- 座薬(解熱剤): 38.5℃以上で「ぐったりしている」「眠れない」ときに使用を検討します。熱を下げることよりも、「眠れるようになること」を目安にしてください。
5. 【チェックリスト】こんな時は早めに受診を!
「いつもの風邪と違う」と感じるパパ・ママの直感は大切です。以下のサインがあれば受診を急ぎましょう。
- 生後3か月未満で38℃以上の熱がある
- 6時間以上おしっこが出ていない(脱水の疑い)
- 呼吸に合わせてペコペコ胸が凹む(陥没呼吸)
- 呼びかけへの反応が鈍い、目が合わない
- 水分を全く受け付けない
- けいれんを起こした
ふみ先生からのメッセージ
「風邪をひかせてしまった」と自分を責める必要はありません。
風邪はいわば「自然のワクチン」です。
ウイルスとの戦いを経験するたびに、赤ちゃんの体は強くなっていきます。
大切なのは「風邪をひかないこと」ではなく、「ひいた時に安心して回復できる環境があること」。
ママやパパに抱っこされる安心感、優しい声かけ。それらすべてが赤ちゃんの免疫力を支える力になります。
もし迷ったときは、一人で抱え込まずにかかりつけ医や自治体の相談窓口(#8000など)も活用してくださいね。
一緒にこの時期を乗り越えていきましょう。


