あきらめも、立派な育児です

― 眠れない夜が続くとき、ママに伝えたいこと ―

夜、やっと寝たと思ったら、
また1時間後に目を覚ます。

寝かしつけに30分、1時間かかる。
やっと布団に置けたと思った瞬間、また泣く。

「どうして眠れないんだろう」
「何か足りないのかな」
「私の関わり方が悪いのかな」

そんなふうに、
眠れない夜ほど、
ママは自分を責めやすくなります。


ちゃんと対応しようとしているから、苦しくなる

今のママたちは、本当によく学び、よく工夫しています。

  • 生活リズムを整えようとする
  • 刺激を減らそうとする
  • 寝る前の声かけや流れを考える
  • 環境や室温、明るさにも気を配る

どれも、赤ちゃんの眠りを思っての行動です。
もう十分すぎるほど、やっています。

それでも、眠れない時期はあります。
これは、努力不足ではありません。


赤ちゃんの眠りは「一直線」には育たない

赤ちゃんの睡眠は、
大人のように安定したリズムを最初から持っているわけではありません。

むしろ、眠りは発達と深く結びつきながら、
揺れたり、戻ったりを繰り返しながら整っていきます。

  • 脳が大きく発達する時期
  • 感覚処理が活発になる時期
  • 記憶や学習が増える時期
  • 安心を何度も確認したくなる時期

こうした発達の節目では、
眠りが浅くなったり、夜に目覚めやすくなることがあります。

これは
「眠れなくなった」のではなく、
「育ちが進んでいる途中で起こる調整」
です。


眠れない=何かが間違っている、ではない

眠りが乱れると、
つい原因を探したくなります。

でも、赤ちゃんの眠りは、
「環境を整えれば必ずうまくいく」
「関わり方を変えればすぐに改善する」
そんな単純なものではありません。

眠りには、
その子自身の発達のタイミングが大きく関わっています。

だからこそ、
できることをやっても整わない時期があるのです。


あきらめる=放り出す、ではありません

ここで言う「あきらめる」は、
何もしないことではありません。

✔ 今はこういう時期なんだな、と受け止める
✔ 今できることは、もうやっていると認める
✔ 今日はここまででいい、と線を引く

これは、
現実とケンカしないという選択です。

あきらめることは、
親として弱くなることではなく、
自分と子どもを守るための判断
です。


力を抜いたとき、眠りが近づくこともある

「ちゃんと寝かせなきゃ」
「今日こそはまとめて眠ってほしい」

そう思うほど、
ママの体や声には、知らず知らずの緊張が乗ります。

赤ちゃんは、とても敏感です。
安心が整わないと、眠りに入りにくいこともあります。

抱っこでもいい。
添い寝でもいい。
一緒に横になるだけでもいい。

安心が先、眠りはあと。
眠りは、無理に連れてくるものではなく、
整ったところに自然と訪れるものです。


今日を乗り切る、それで十分

毎晩うまくいかなくていい。
理想通りの眠りじゃなくていい。

今日を、なんとか終えた。
それだけで、もう十分です。

「あきらめ」ではなく、
「今を受け入れる」という選択は、
明日のママと赤ちゃんを、少し楽にしてくれます。


ふみ先生から、ひとこと

育児は、
がんばり続けるものではありません。

ときどき立ち止まって、
「まあ、こんな時期か」と
肩の力を抜いていい。

あきらめることは、負けじゃない。
長く、やさしく育児を続けるための知恵です。

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