
春は「始まり」の季節。
それと同時に、育休明けの復職や保育園入園を控えたママたちにとっては、
「離れることへの不安」や「寂しさ」が募る時期でもあります。
「ずっと一緒にいてあげられなくて、かわいそうかな……」
「離れている間に、絆が薄れてしまわないかな?」
「ママのこと忘れてしまわないだろうか」
「保育士さんをママだと思ってしまわないかな」
そんなふうに、不安になったり自分を責めてしまいそうになっていませんか?
愛着理論(アタッチメント)の視点から、新生活を迎えるママと赤ちゃんの心を支えるヒントをお届けします。
1. 春の「ゆらぎ」は、成長へのステップ

春の暖かな陽気とは裏腹に、私たちの心はソワソワと落ち着かないものです。
これは赤ちゃんも同じ。
ママの緊張は、抱っこの力加減や声のトーンを通して、繊細な赤ちゃんにも伝わります。
でも、大丈夫。
この「ゆらぎ」は、親子が新しいステージに進もうとしている証拠です。
不安を感じるのは、それだけお子さんを大切に想っているということでもあります。
まずは「不安になってもいいんだよ」と、自分自身を優しく認めてあげてくださいね。
不安をかかえてしまうことは当たり前のことです。
2. 離れる時間は、絆を壊しません
「愛着(アタッチメント)」において大切なのは、
一緒にいる「時間の長さ」ではなく「関わりの質」です。
赤ちゃんにとってママは、外の世界を冒険するための「安全基地」のような存在。
保育園で新しい刺激を受け、少し疲れたり不安になったりした時、
「帰ればあの大好きな手で包んでもらえる」という安心感こそが、赤ちゃんの自立心を育てます。
3. ふたつの「心のバッテリー」を育むサイクル
赤ちゃんにとって、保育園や公園での時間は、新しい発見や刺激に満ちた「ワクワクの冒険」です。
優しい先生やお友だちとの関わりの中で、
赤ちゃんは社会性という翼を広げ、
心のエネルギーを元気に動かしています。
外でたっぷり活動したあとは、おうちでママのぬくもりに触れ、
「安心のエネルギー」をチャージする時間が必要です。
🌈 親子で回す「心のバッテリー」サイクル
- 保育園・お外: たくさんの刺激を受け取り、「知的好奇心」のバッテリーをフル回転させて楽しむ場所。
- おうち・ママの腕: 触れ合いを通じて、高まった気持ちを「深い安心感」で満たし、心のバッテリーをフル充電する場所。
外で元気にバッテリーを回してきた赤ちゃんを、
「よく頑張ったね、楽しかったね」とママの温もりで包み込んであげてください。
この「冒険」と「充電」のサイクルがあるからこそ、赤ちゃんの心はしなやかに育っていきます。

4. 1日5分の「おかえりタッチ」で充電完了!
お迎えのあと、夕食の準備や片付けでバタバタしてしまうかもしれません。
でも、ほんの少しだけ手を止めて、「再会の儀式」を取り入れてみませんか?

- 「おかえり」のギュッ: 10秒間、深く抱きしめるだけで、幸せホルモン「オキシトシン」が双方に分泌されます。
- お着替えの時のなでなで: 園服からパジャマや部屋着に着替えさせる時、背中やお腹を優しくなでてあげましょう。
- 足裏へのタッチ: 外で頑張って踏ん張った赤ちゃんの足裏を、包み込むようにマッサージ。
- お風呂の中で手のひらのタッチ: 手のひらの真ん中には感情を穏やかにしてくれる場所があります。ツボの名前でいうと労宮。そこをくるくるとマッサージしてあげましょう。
「今日も頑張ったね」「大好きだよ」と言葉を添えて触れることで、
赤ちゃんは「ここは安心できる場所なんだ」と再確認し、深い眠りにつくことができます。


5. ママ自身の「こころ」も大切に
赤ちゃんをケアするためには、ママ自身のコップが満たされていることが不可欠です。
仕事と育児の両立で疲れた時は、温かい飲み物を飲んだり、自分の手で自分の腕をさすってみたりしてください。
「私は、私なりによくやっている」と頭をなでなでするのもおすすめです(^^♪
そう自分に声をかけてあげる(セルフコンパッション)ことも、立派な育児のひとつです。
ママの笑顔が、赤ちゃんにとって一番の栄養になります。

新しい春を、一緒に歩んでいきましょう
環境が変わるこの時期、親子で「こころの安全基地」を育んでいく時間は、一生の宝物になります。
離れる時間は怖くありません。
それは、再会の喜びを教えてくれる大切な時間でもあるのです。

過去の記事ですがふみ先生の体験をもとに職場復帰に関する記事を載せています。
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