「やっぱり、最初が大事でした」
もうすぐ2歳になるダウン症のお子さんを育てるママが、そう話してくださいました。
生まれてすぐから始めたタッチケア。
その積み重ねが、今の発達につながっていると感じておられるそうです。

(AIにて画像作成)
■ タッチケアは「触れること」以上の意味をもつ
タッチケアというと、
「リラックス」「スキンシップ」というイメージを持たれることが多いですが、
実はそれだけではありません。
赤ちゃんにとって触れられることは、
- 自分のからだの位置を知ること(身体地図)
- 筋肉の緊張をゆるめること
- 動きやすい状態をつくること
- 安心感を土台にチャレンジする力を育てること
つまり、発達の土台そのものに関わっています。

■ 「この動きが、次の動きにつながる」という視点
ママが印象的に話してくれたのはこの言葉でした。
「この動きが、あとでこうつながるって教えてもらえたことが大きかった」
発達は点ではなく、流れです。
例えば──
- 寝返りにつながる体幹の動き
- 座るための骨盤の安定
- 歩くための足裏の感覚
こうした一つひとつは、
すべて前の動きの積み重ねの上に成り立っています。
タッチケアは、その動きを
やさしく引き出し、サポートする関わりでもあります。

■ ダウン症の赤ちゃんにとってのタッチケアの意味
ダウン症の赤ちゃんは、
- 筋緊張が低い(やわらかい)
- 姿勢保持が苦手
- 運動発達がゆっくり進む
- 表現が少なくみえる・・・など
といった特徴があります。
そのため、
こうした特徴は、
「うまく力を入れること」や
「自分のからだの使い方を感じること」が
少し難しい状態とも言えます。
それから赤ちゃんからの発信が少なく見えるのでおとなしい赤ちゃんともいわれます。
これは大人からの働きかけも少なくなるので
脳の栄養にもなる感覚刺激を受け散る機会が少なくなります。
ここで大切になるのが、触覚からのサポートです。
タッチケアによって
- 筋肉や関節に心地よい刺激が入る
- 身体の境界がはっきりする
- 動きのイメージが脳に伝わる
- 伝えることが上手になる
- 脳の栄養をたくさんもらえる
これにより、
動きやすい体、動きたくなる気持ち、伝えたくなる思いが育まれていきます。

■ 「食べること」につながるタッチケアという視点
今回のママが特に話してくれたのが、
「食べることにつながった」という実感でした。
食べること(口腔機能の発達)は
- 姿勢(体幹の安定)
- 呼吸
- 顎や舌の動き
- 全身の筋肉バランス
と深く関係しています。
例えば──
- 体幹が安定すると、顎も安定する
- 顎が安定すると、舌が動きやすくなる
- 舌が動くことで、飲み込みやすくなる
つまり、
全身の発達が「食べる」につながっているのです。
タッチケアで
- 体の緊張を整える
- 姿勢をつくる土台を育てる
ことは、結果として
「食べる力」を育てるサポートにもなります。
■ 「生まれてすぐから」が意味をもつ理由
赤ちゃんの脳は、経験によってどんどんつくられていきます。
特に0歳期は、
- 感覚(触れる・見る・聞く)
- 運動(動く)
がセットで発達していく時期です。

この時期に
- 心地よい触覚
- 安心の中での身体経験
が積み重なることで、
脳の中に
「動きやすい回路」が育っていきます。
だからこそママは、
「初動が大事だった」と感じておられたのだと思います。
■ タッチケアは「未来への投資」
タッチケアは、今この瞬間の安心のためだけでなく、
- 動くこと
- 食べること
- 人と関わること
そんな未来の力を育てる関わりです。
そしてそれは、特別なことではなく
日々のふれあいの中でできることでもあります。

■ 最後に
今回のママの言葉は、
今のおこさまの姿を見て、納得できることばかりでした。
「やってきたことが、ちゃんとつながってる」
その実感は、これから育児をしていくママにとっても
大きな希望になると思います。
タッチケアは、
赤ちゃんの“今”に寄り添いながら、
“これから”をやさしく支えていく関わりです。
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