「かわいい」

1ヶ月の赤ちゃんとママが小児タッチケアレッスンに来てくれました。

ママは赤ちゃんとの生活が不安で不安でしかたがありません。
赤ちゃんの様子のひとつひとつが気になります。

どうやって赤ちゃんと過ごしていいのかわからず、途方にくれていました。
かわいいと思うことさえなくできなくなっていました。

そんなママの様子をみて、心配したパパが、この教室を見つけてくれました。

初めてハートノートに来てくれたママ、不安いっぱいの表情です。

ママのお話をゆっくりお聞きしました。

お話を聞いたあと、赤ちゃんのお顔を見ると、おめめをうっすらと開けています。
「今日は目があいている。いつもはずーっと寝てるんです」とママ。

おめめがあいているので、一緒に遊んでみようねと言って、赤ちゃんの身体にタッチしました。
そして、おててをパチパチしたり、あんよを動かしたり、そのおててやあんよでママのほっぺをトントンしてみたりしました。

赤ちゃんはおててを触られるのは苦手です。
しかめっつらをします。そういう表情が見られると「わかったよ。ここはやめとこうね」と赤ちゃんに伝えます。
そうすると赤ちゃんは安心した表情にかわります。

目を合わせてくれない。ぼんやりしているようなところもママの心配ごとだったのですが、こうしてタッチしていると、ママのお顔を見て、ママの声かけに、赤ちゃんが反応しているのがわかります。
そんな赤ちゃんを見て、ママは嬉しそうです。

それを見ていたママが「赤ちゃんはやみくもに泣いていると思っていた。そうではないんですね。まだ1ヶ月の赤ちゃんでもよくわかってるんですね」と言っておられました。

いっぱい遊んだあとは、ママのおっぱいをごくごく飲みます。
いつも眠って、おっぱいも飲まない。飲む気がなさそうなのもママの気がかりだったのですが、今日のタッチのあとは、のどから音が聞こえてくるくらい力強く飲んでいます。
いつもは少なめだったおしっこも、今日のタッチのあとはオムツが重くなるくらいどっさりと出ています。

「かわいい」とつぶやきながらママは赤ちゃんを見つめていました。

「ハートノートに来て楽になりました」と言ってママは帰られました。